開業して1〜2年、いまのお客さんだけでは先細りが不安で、新しい集客手段を探している税理士は多くいます。紹介会社に頼むと手数料が70%を超えることもあり、なかなか踏み切れません。一方でミツモアに登録した税理士のなかには、登録1ヶ月で確定申告23件・見込み売上100万円超を成約した事務所もあります。この記事では、税理士のミツモア評判・年間に届く案件数・成約手数料38.5%の計算方法・実際の成約事例を、データと取材内容にもとづいて整理します。
ミツモアを使った税理士の評判と口コミの全体像
費用をかけずに始められる点には好意的な声が多い一方、手数料38.5%の高さや確定申告期への案件集中には厳しい声もあります。
肯定的な評判の傾向
ミツモアの税理士カテゴリでは、口コミを258件積み上げ評価4.90を保っているプロがいます。継続利用しているプロのなかには、新規顧客の半分をミツモア経由で獲得している事務所もあります。
集客力がある
税理士法人betterの大下宏樹代表は、2018年の創業直後からミツモアに登録しています。
「お客様の半分くらいは常にミツモアから取らせていただいている」
出典:「毎日案件が届き、チャットで成約」税理士3名が語るミツモア集客のメリットと活用法
半分をミツモア経由でまかなえている状態は、ミツモアがたまに使う補助的な道具ではなく、主要な集客手段になり得ることを示します。
使うほど案件が増える
EMZ総合会計事務所の佐久間将司代表は、利用期間と依頼数の関係についてこう話しています。
「使えば使うほど、登録から時間が経てば経つほど依頼の件数が増えている」
出典:「毎日案件が届き、チャットで成約」税理士3名が語るミツモア集客のメリットと活用法
口コミが積み上がると、条件に合う依頼へ自動で見積もりを送る「自動応募」のマッチング優先度が上がる仕組みがあります。開業直後で依頼数が少なくても、口コミを集めながら使い続けることで件数が伸びていくパターンがあります。
否定的な評判の傾向
「手数料が高い」「案件が少ない」という声があります。それぞれ事実を確認します。
手数料38.5%が高い
成約手数料は38.5%(税込)です。ただし、登録・月額・応募はすべて0円で、費用が発生するのは成約したときだけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 |
| 成約時手数料 | 38.5%(税込) |
出典:ミツモアデータ
毎月固定額がかかる集客手段とは異なり、新規顧客が実際に増えたときだけ費用が発生します。紹介会社の手数料が70%を超えることと比べると、成約課金の38.5%は構造が異なります。
確定申告期(1〜3月)以外は案件が来ない
年間59,841件の依頼のうち、確定申告期の1〜3月に約47%(27,871件)が集中します。閑散期の案件数が相対的に少ない点は事実です。ただし申告期以外も月2,000件前後の依頼が続いており、通年でゼロになる月はありません。案件数の詳細と月別の内訳は次の章で確認します。
【ミツモアの税理士案件の評判】2025年度の依頼数と案件の内容
ミツモアでは実際に多くの税理士の案件が届き、その内容もさまざまです。2025年度の実績をご紹介します。
2025年度のミツモアの税理士案件件数
2025年度は、ミツモアには税理士の案件は全体で59,841件届きました。次ごとの依頼件数は以下の通りです。
| 月 | 依頼数 |
|---|---|
| 2025年6月 | 2,973 |
| 2025年7月 | 3,190 |
| 2025年8月 | 2,765 |
| 2025年9月 | 3,183 |
| 2025年10月 | 3,851 |
| 2025年11月 | 5,100 |
| 2025年12月 | 6,364 |
| 2026年1月 | 11,333 |
| 2026年2月 | 9,852 |
| 2026年3月 | 6,686 |
| 2026年4月 | 2,582 |
| 2026年5月 | 1,962 |
税理士への依頼は確定申告期の1〜3月に集中し、申告期が明ける4〜5月に大きく落ち込みます。ピークは1月の11,333件で、確定申告期の1〜3月だけで年間の約47%(27,871件)が集中します。
ミツモアで9カ月で500万円超の収益を得た久川秀則さんは、以下のようにミツモアが他のサイトよりも案件数が多いと語っています。
私は他にも3つほどマッチング・プラットフォームを使っていますが、案件数が少なくてほとんど利用していません。
その点、ミツモアさんはとにかく案件数が多い。自分の業務の特徴や人柄、能力を理解し、評価して依頼してくれる人と出会うためには、まず応募してみないとわかりません。
参考:国税OBが独立後、ミツモアを活用。9カ月で500万円超の収益を得た方法とは?
ミツモアに届く税理士案件の内容
ミツモアの「税理士」カテゴリで届く依頼内容は、 以下のように個人の申告系から法人の経理・税務、資産税・国際税務まであります。
- 確定申告(個人事業主・副業・不動産・株式/FXなど)
- 顧問税理士(月次顧問、相談、経理体制づくり等)
- 決算申告(法人決算・申告)
- 記帳代行(経理代行)
- 会社設立(創業・設立時の税務/会計の整備、提携専門家と連携するケース含む)
- 法人税の節税
- 融資・資金調達(創業融資など)
- 税務調査(立会い・対応)
- 相続税申告
- 国際税務
税理士はそれぞれ得意分野があるため、自分に合った案件を受注できるかが大切です。ミツモアは得意な分野の案件を受注しやすいと大川洋さんも評価しています。
税務署員の仕事は所得税、法人税、相続税など、各人が特定の法律を担当することが多いので、全般的な税務に対する知識や経験が必ずしも豊富とは言えません。その状態でいきなり税理士の紹介業者に登録すると、結果として得意ではない領域や経験のない税務を求められるなどミスマッチが起こりえます。
ミツモアは、自分の得意な分野で登録できてそのサービスを求めているお客様とつながるシステムなので、税理士側も不安なく登録できるしミスマッチが生じません。そのため、最大限、経験を活かした仕事ができるという意味で税務署OBも活躍の場が得られるはずです。
もちろん、もっと広い分野で挑戦したくなったら、登録範囲を増やすこともできます。
参考:独立開業した税務署OBが月二桁を成約。詳細に仕事条件を設定して得意分野の案件を人脈を使わず獲得
成約手数料38.5%の計算方法
税理士カテゴリの成約課金型では、成約時に成約手数料が発生します。税理士カテゴリの成約手数料率38.5%(税込) です。顧問契約を月額など分割で支払う場合でも、成約手数料は“年間の金額分”をまとめて先払いします。
たとえば月額顧問料が10,000円なら、年間の顧問料は120,000円です。
成約時にかかる手数料は 120,000円 × 38.5% = 46,200円 になります。
参考:顧問契約を月額でお支払いいただく際、どうしたらいいですか?
顧問料と法定費用を分けた手数料シミュレーター
月額顧問料と面談料・法定費用を入力すると、実際の成約手数料と手取りの目安がわかります。
[simulator: 入力項目=月額顧問料(税込)/年間顧問月数(デフォルト12ヶ月)/面談料の有無・金額/法定費用・保険料の金額(別途申請済みの場合のみ除外)。計算式=(顧問料年間合計 + 面談料) × 38.5%。出力=成約手数料の金額/2年目以降の年間手取り額(手数料ゼロの場合)/手数料分を回収できる期間の目安(ヶ月)。注釈=法定費用・保険料の除外にはミツモアへの別途登録申請が必要です。]※出典:ミツモア手数料一覧
ミツモアで顧問先を増やした税理士2人の成約事例
登録から短期間で成果を出した税理士の事例は、繁忙期に合わせた登録と、専門特化の2つのパターンに分かれます。
登録1ヶ月で確定申告23件・見込み売上100万円超の事例
齊木智輝税理士事務所(代表・齊木智輝さん、30代半ば)は、ミツモアへの登録から1ヶ月で確定申告を23件成約しました。
課題
登録前は、紹介による営業で集客していましたが、自分の事務所が求めるのとは違う層の依頼が届くことに悩んでいました。紹介で来る案件は断りにくく、方針に合わない依頼まで抱え込みがちでした。
ミツモアでの成果
登録から1ヶ月で確定申告を23件成約し、見込み売上は100万円超に達しました。令和元年分の確定申告シーズンでは、最多の成約数になっています。お客さんから見積もり依頼が届くと自動で応募メールが送られる自動応募を使い、対応の速さを印象づけられたと話しています。
「レスポンスが早い税理士という印象を与えることができます」
出典:確定申告の依頼を月23件受注し、税理士が集客の悩みを解決。ミツモアなら自社にマッチする顧客に出会える
成功の要因
うまくいった理由は、届いた依頼の中から自分の事務所に合うお客さんを選べたことです。
「弊所が求めるのと異なる層の依頼を無理に受け入れる必要がない点が非常にいい」
紹介営業のように受けた依頼を断りにくい状況と違い、方針に合う案件だけを選んで応募できるため、ミスマッチが減り、成約につながりやすくなります。
3ヶ月で売上300万円超・相続専門税理士の事例
香川県高松市の池田達彦税理士事務所は、ミツモアへの登録から3ヶ月で売上300万円を超えました。
課題
代表の池田達彦さんは、大手不動産会社に30年勤めたあと、高松へUターンして独立しました。専門は相続税の申告と不動産コンサルティングです。独立後はコロナ禍で対面での集客が難しく、オンラインでの集客を立て直す必要がありました。
ミツモアでの成果
2020年6月の登録から3ヶ月で、売上は300万円超に達し、登録後も毎月コンスタントに成約が続いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録 | 2020年6月 |
| 売上 | 3ヶ月で300万円超 |
| 成約 | 毎月コンスタント |
出典:毎月コンスタントに成約し3カ月で売り上げ300万円超の税理士が語るミツモアの集客力
成功の要因
地方かつ専門特化でも成果が出た理由は、相続と不動産という明確な強みがあったことです。以前に使っていた月額固定費のかかるサービスでは集客効果が小さかったのに対し、ミツモアでは成約した分だけ費用がかかるため、固定費の負担なく専門性に合う依頼に出会えました。相続税の発生率は約8%にとどまり依頼者の母数は限られますが、専門を絞ることで、相続に関する相談につながっています。
税理士がミツモアで成約率を高める3つのアクション
成約率は、返信の速さ・口コミの数・メッセージの中身の3つで大きく変わります。
30分以内の返信で成約率が2.6倍になるデータ
依頼が届いてから30分以内に返信すると、成約率は2.6倍に上がります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| スマホからの依頼 | 6割以上 |
| 30分以内の返信 | 成約率2.6倍 |
出典:ミツモアはスマホ依頼が6割。30分以内の返信で成約率2.6倍!
依頼の6割以上はスマホから届きます。スマホで探す依頼者は隙間時間に複数の税理士へ問い合わせるため、最初に返信した相手から検討が進みます。税理士は依頼者とやり取りしながら条件を詰めていく交渉型の仕事で、返信が早いほど話を始められる回数が増えます。面談や記帳で席を外すことが多くても、スマホの通知を受け取れる状態にしておくだけで、返信の速さで差がつきます。
口コミ3件以上で成約率が3倍になるデータ
口コミが3件以上あると、成約率は口コミがない場合の3倍になります。
| 口コミ件数 | 成約率 |
|---|---|
| なし | 基準(1倍) |
| 3件以上 | 3倍 |
出典:口コミ効果とは?
口コミは、件数が増えるほど自動応募の表示順位が上がるため、成約率だけでなく、届く依頼の数にも効いてきます。登録直後に最初の3件をどれだけ早く集められるかが、以降の成約率を左右します。依頼の少ない4〜5月は、過去のお客さんに口コミを依頼して件数を積み上げる時間に充てられます。
問い合わせから3〜4ヶ月後に連絡が来て成約する例もあります。すぐに返事がない依頼でも、口コミを増やしながら待つことで、後から成約につながる場合があります。
出典:「毎日案件が届き、チャットで成約」税理士3名が語るミツモア集客のメリットと活用法
士業向けメッセージで入れるべき3要素
自動応募で送るメッセージは、実績・料金・経験の3つを具体的に書くと選ばれやすくなります。
- 実績を数字で示す
- 料金の見通しを伝える
- 同じ業界・規模の経験を伝える
実績は、「数多く承ってまいりました」という書き方よりも、「累計○名の顧問を担当してきました」のように数字を入れると、経験の量が具体的に伝わります。料金は、正確な見積もりに必要な情報(業種・売上規模・従業員数など)を先に示すと、依頼者が費用の見通しを立てやすくなり、返信や成約に結びつきます。経験は、依頼者と同じ業界や同じ規模の会社を担当した実績を書くと、「自分の状況を分かってくれそうだ」という安心につながります。
抽象的な言い回しを具体的な数字や業種名に置き換えるだけで、メッセージの印象は変わります。定型文のまま使い続けるより、3つの要素を入れて書き直すことで、選ばれる確率が上がります。
まとめ:ミツモアは税理士の新規集客手段として成立する
税理士のミツモア利用は、評判・案件数・手数料・成約実績のどれを見ても、新規集客の手段として機能する条件がそろっています。
- 税理士カテゴリの依頼は年間59,841件あり、確定申告期以外の月も2,000件を超える
- 成約手数料38.5%(税抜35%)は成約したときだけ発生し、登録と月額は0円
- 登録1ヶ月で確定申告23件、地方の事務所でも3ヶ月で売上300万円超という実績がある
- 30分以内の返信・口コミ3件・メッセージの具体化が成約率を左右する
ミツモアの手数料は、成約できたときだけ払う広告費のようなものです。成約しなければ0円で、依頼が来ても契約に至らなければ費用はかかりません。新規のお客さんが増えた分だけ費用が出る仕組みのため、まず登録して、自分の顧問料で採算が合うかを試すところから始められます。
