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ハウスクリーニングの元請けと下請けの違いは?下請けの単価・収入と元請け仕事を増やす方法

ハウスクリーニングの元請け/仕事を増やす方法

ハウスクリーニングの元請けと下請けの違いは?下請けの単価・収入と元請け仕事を増やす方法

下請けとして働き続けても、手数料が引かれて手元に残る利益は少なく、繁忙期と閑散期の差で資金繰りに苦しむことがあります。

「営業力を強化する」「ホームページを作る」といった一般的な方法は、成果が出るまでに時間がかかり、すぐには元請けの仕事につながりにくいものです。しかし、資金も集客にかけられる時間も限られた方でも実践できる元請け化の方法があります。

この記事では、ハウスクリーニングの元請けと下請けの違い、下請けの仕組みと請負単価・収入の考え方、手取りを増やす工夫から、初期費用をかけずに始められる集客方法、下請けを続けながら元請けを増やす進め方、マッチングサイト「ミツモア」での成功事例まで解説します。

この記事の要約

  • 元請けは自分で集客して顧客と直接契約し、下請けは元請けが獲得した案件を引き受けて作業します。下請けの請負単価は、利用者が支払う料金から元請けの手数料を引いた金額です。月の売上は「単価×件数」で決まり、1人で回せる件数には上限があります
  • SNS・マッチングサイト・Googleビジネスプロフィールなど初期費用を抑えて始められる集客方法があります
  • マッチングサイトの「ミツモア」では見積もりを自動送信できる自動応募機能で営業の手間を抑えられます。初期費用と月額料金はかからず、ハウスクリーニングは成約したときに手数料がかかる仕組みのため、自動応募なら広告費を先払いせずに元請け案件を探せます
  • いきなり全ての仕事を元請けに切り替えるのではなく、下請けを続けながら少しずつ元請けの比率を高めることでリスクを抑えて元請け化できます
目次

ハウスクリーニング業界の現状

国の統計では、身近な生活サービスを含む「生活関連サービス業,娯楽業」は開業率も廃業率も高く、事業者の入れ替わりが多い分野です。ハウスクリーニングも、需要があっても経営の工夫なしでは続けにくい仕事です。

ハウスクリーニングの需要は増加している

ハウスクリーニングを含む生活支援サービス市場は、高齢化と共働き世帯の増加を背景に拡大してきました。

矢野経済研究所の調査(2024年)によれば、家事代行やハウスクリーニングなど主要5分野を合計した市場規模は、2023年度に前年度比104.2%の5,633億円でした。調査時点では、さらに6,100億円規模への拡大が見込まれていました。

現在はハウスクリーニングを利用していない人も多く、今後利用する人が増える余地のある市場です。

出典:矢野経済研究所「住まいと生活支援サービスに関する調査(2024年)」

開業も廃業も多い業種である

参考として、「生活関連サービス業,娯楽業」の2019年度の年間開業率は6.3%、廃業率は4.8%で、参入が多い反面、撤退も多い業種です。

指標 数値
生活関連サービス業,娯楽業の年間開業率 6.3%
生活関連サービス業,娯楽業の年間廃業率 4.8%
全業種平均の年間開業率 4.2%
全業種平均の年間廃業率 3.4%

全業種平均と比べると、この業種は開業率・廃業率のどちらも高い水準にあります。ハウスクリーニングも少ない資金で資格がなくても始めやすい反面、集客や採算に失敗して撤退する業者も少なくありません。

一人親方のような小規模な業者は、統計に表れない入れ替わりも多いと考えられます。一般に、廃業の背景としては「安定した集客のルートがない」「価格競争で利益が出ない」「繁忙期と閑散期の資金管理に失敗した」など、経営面の課題が挙げられます。

需要はあるものの、正しい経営戦略を知らないと続けられない業界であり、元請けとして成功するには綿密な戦略が必要です。

出典:中小企業庁「2021年版 小規模企業白書 開廃業の状況」

ハウスクリーニングの下請けの仕組み

ハウスクリーニングの下請けは、元請けの会社が獲得した案件を引き受け、施工者として現場で作業する働き方です。

下請けは自分でチラシを配ったり広告を出したりしない代わりに、元請けに手数料(マージン)を差し引かれた金額で仕事を受けます。営業をせずに現場作業に集中できる一方で、単価は基本的に元請けが決めます。

下請けで受けられる仕事の種類

下請けで受ける仕事は、大きく分けて「空室クリーニング」と「ハウスクリーニング」の2種類です。不動産管理会社や家庭のお客さんと直接契約すれば元請け、清掃会社などを通して仕事を受ければ下請けになります。

業務区分 主な内容
空室クリーニング 賃貸物件の退去後・入居前の清掃、新築の引き渡し前の清掃
ハウスクリーニング 人が住んでいる家でのエアコン、浴室、キッチンなどの部分清掃

下請け案件の代表的なものが、賃貸マンションやアパートの入居者が入れ替わるときに行う空室クリーニングです。誰もいない部屋を丸ごと清掃するため、作業の進め方を自分で決めやすい仕事です。

家電量販店やリフォーム会社などの下請けでは、人が住んでいる家に伺って行うハウスクリーニングや、エアコンクリーニングの案件もあります。

下請けとして仕事を受けるまでの流れ

下請けの仕事は、元請けの会社の「協力会社」として登録し、案件の連絡を待つのが一般的な流れです。

  1. 協力会社の募集を探す(清掃会社や家電量販店・リフォーム会社などのホームページ、求人サイトの業務委託募集など)
  2. 必要書類を準備して応募する
  3. 審査と面談を受ける(対応エリア、得意な作業、連絡の丁寧さなどを確認される)
  4. 最初は少数のテスト業務を任され、仕上がりや作業時間を確認してもらう
  5. 業務委託契約を結び、案件の連絡を受けて現場に入る

応募のときに求められる書類の例は次の通りです。

項目 書類の例
身分・事業の証明 運転免許証、開業届の控え、インボイスの登録通知書
保険・車両 賠償責任保険の証券、車検証のコピー
実績 過去の作業写真、保有資格の証明書

契約書には、1件あたりの単価、入金のタイミング、損害賠償の範囲などが書かれています。内容を確認しないまま契約するとトラブルにつながるため、分からない点は契約前に質問しておきます。

ハウスクリーニングの元請けと下請けのメリット・デメリット

比較項目 元請け(直接契約) 下請け(業務委託)
一件あたりの単価 高い 低い
営業活動 自分で集客する 不要
仕事の自由度 高い(自分で決める) 低い(指示に従う)
収入の安定性 自分次第 取引先次第

元請けは「単価が高く自由度も高いが、営業が必須」。対して下請けは「営業不要だが、単価が低く自由度も低い」。それぞれのメリットとデメリットを整理します。

元請けのメリット・デメリット

元請けの最大のメリットは、顧客と直接やり取りすることで高い利益率を得られる点にあります。

マッチングサイト「ミツモア」の2024年の成約データにもとづくエアコンクリーニングの料金相場は以下の通りです。

品目 料金相場
壁掛けエアコンクリーニング 7,000円~8,500円/台
壁掛け(お掃除機能付き)エアコンクリーニング 11,550円~13,860円/台
天井埋込1・2方向エアコンクリーニング 15,000円~18,000円/台
天井埋込4方向エアコンクリーニング 17,000円~20,000円/台
天井埋込1・2方向(お掃除機能付き)エアコンクリーニング 15,840円~19,000円/台
天井埋込4方向(お掃除機能付き)エアコンクリーニング 17,600円~21,000円/台

※出典:ミツモアの2024年1~12月の成約データ

下請け仕事ではマージンが差し引かれますが、元請け仕事であれば、顧客が支払う費用がそのまま売上になります。マッチングサイトや広告で集客する場合はその手数料や広告費がかかるため、手元に残る金額は集客の方法と単価によって変わります。単価の高い直接の依頼を増やせれば、同じ作業量でも下請けより取り分を増やせる可能性があります。

また、提供するサービスの範囲や作業の日時、エリアなどを自分の裁量で決められるため、自由な働き方が可能になります。自社の強みを活かした差別化もしやすく、顧客との信頼関係を築ければ営業費用をかけずに仕事が入り続ける好循環も生まれます。

一方で、集客の全てを自分で行う責任も生じます。チラシの作成・配布やWebサイトの管理といった作業が必要になり、軌道に乗るまでは受注が不安定になることもあります。加えて、クレーム対応や代金回収も全て自分で行います。事故に備えて賠償責任保険に加入する場合も、手続きは自分で行います。

下請けのメリット・デメリット

下請けは、自分で営業をしなくても定期的に仕事が回ってくる「手間のかからなさ」が最大のメリットです。

開業したばかりで営業のやり方が分からない時期でも、技術さえあれば現場に出て仕事に従事できるため、営業が苦手な人にとっては参入しやすい形態となります。取引先があれば継続して案件を受けやすく、売上がゼロになる危険性は低めです。

しかし、元請けの仕事と比較して、自分の取り分が少ないことは避けられません。手数料やマージンが差し引かれるため、洗剤代や交通費を考慮すると職人の手元に残る利益はごく僅かになる場合もあります。

1日に何件も現場を回らなければ十分な収入にならない「薄利多売」の状態に陥りやすいのが実情です。

さらに、業務内容や品質基準、スケジュールは元請けの指示に従う必要があります。自社の裁量でサービスを変更したり、独自の強みを打ち出したりすることは難しく、いつまで経っても自社の顧客資産が蓄積されないというリスクも抱えています。

元請けの会社にとって下請けは外注先の一つなので、元請けがより安い業者を見つけたり、経営が悪化したりすると、仕事が急に途切れることもあります。特定の1社だけに頼っていると、その会社との取引が終わった時点で収入がなくなります。

一方で、下請けで多くの現場をこなすことは、技術を磨く機会にもなります。大手の下請けでは決められた手順で作業するため基本が身につき、自分だけでは出会えない汚れや様々なメーカーのエアコンに触れる機会も増えます。将来元請けを目指すときにも、この現場経験が強みになります。

ハウスクリーニングの下請けの請負単価と収入

下請けの請負単価は、利用者が元請けに支払う料金から、元請けの手数料(マージン)を差し引いた金額です。単価は元請けがあらかじめ決めていることが多く、丁寧に仕上げても交渉で上げてもらえる余地は小さめです。

請負単価は元請けや地域、部屋の広さ、作業内容によって変わります。協力会社に応募するときは、1件あたりの単価に加えて、どこまでの作業が含まれるか、経費を誰が負担するかを確認しておきます。

1件あたりに手元に残る金額の考え方

下請けの売上から、洗剤や消耗品などの資材費、現場までのガソリン代や駐車場代を差し引いた金額が、1件あたりの利益になります。

例えば、利用者が支払う料金が15,000円で、元請けの取り分が3割なら、下請けの売上は10,500円です。ここから資材費と移動費で2,500円かかれば、手元に残るのは8,000円です。さらにこの中から所得税や住民税、国民健康保険料を支払います。

同じ1件でも、作業に何時間かかったかで実質的な時給は大きく変わります。単価だけでなく、作業時間と移動時間を合わせて見ることが大切です。

月の収入の考え方

下請けの月の売上は、「請負単価×件数」で決まり、1人で回せる件数には上限があります。

例えば、1件10,500円の仕事を1日2件、月20日こなすと売上は42万円です。ここから経費と税金を差し引いた金額が、生活に使えるお金になります。

収入を増やすには、件数を増やすか、1件あたりの利益を増やすしかありません。働く時間を延ばして件数を増やすと体への負担が大きくなるため、作業と移動の時間を縮め、材料費を抑えて手取りを増やしつつ、単価の高い元請けの仕事を少しずつ増やしていく方法が現実的です。

ハウスクリーニングの下請けで手取りを増やす方法

  • 作業時間を短縮して1日の件数を増やす
  • 材料を一括仕入れしてコストを削減する
  • 移動時間を減らして効率を上げる

下請けは単価が固定されていることが多いため、手元に残る利益を増やすには現場での工夫が欠かせません。

ただなんとなく作業をこなすのではなく、時間やコストを意識した動きを徹底することが、収益アップへの近道となります。

具体的には、次の3つの工夫で利益を上積みできます。

作業時間を短縮して1日の件数を増やす

利益を増やすための最も基本的な戦略は、1件あたりの作業時間を短縮し、1日にこなせる現場数を増やすことです。

たとえば、1Kの空室クリーニングにこれまで6時間かかっていたところを、効率的な手順や強力な薬剤の導入によって4時間に短縮できれば、1日に2件の現場を回る余裕が生まれます。手順をルール化し、汚れの種類に合わせた最適な洗剤を迷わず選べるようになるだけで、作業効率は劇的に向上します。

「安く速く」ではなく「品質を維持しながら速く」仕上げる技術を磨くことが、実質的な時給アップに直結します。

材料を一括仕入れしてコストを削減する

洗剤やワックス、雑巾などの消耗品にかかる費用を抑えることも、利益の底上げには有効です。

ドラッグストアなどでその都度購入するのではなく、業務用の専門店やネットショップで大容量のものを一括仕入れすることで、1件あたりの材料費を数百円単位で削減できます。小さな差に見えますが、年間で数百件の現場をこなす下請け業者にとっては、数万円から十数万円の利益の差となって現れます。

また、薄めて使うタイプの洗剤を正しく使い分けることで、洗浄力を落とさずにコストだけを最小限に抑えることが可能です。

移動時間を減らして効率を上げる

ハウスクリーニングにおいて、移動時間は「売上を生まない時間」であることを強く意識する必要があります。

案件を受ける際は、できるだけ近隣エリアで固めるように元請けの担当者と調整することが重要です。1日の現場がバラバラの場所にあると、移動だけで数時間を費やしてしまい、こなせる件数が減るだけでなくガソリン代もかさんでしまいます。

元請けに対して「このエリアの物件なら優先的に動けます」と得意エリアを伝えておくことで、移動ロスを最小限に抑えた効率的なスケジュールが組みやすくなります。

ハウスクリーニングで元請け仕事を獲得する方法

元請け仕事を獲得する方法は、SNSでの作業実績発信、マッチングサイト登録、不動産会社への営業、Googleビジネスプロフィール登録、リピート・紹介の仕組み化の5つです。

  • SNSで作業実績を発信する
  • マッチングサイトに登録する
  • 地域の不動産会社に営業する
  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • リピート・紹介で自然に問い合わせが入る状態を作る

チラシ配りや飛び込み営業のような、断られるストレスが大きい方法は必ずしも必要ではありません。現代では、スマートフォンを使って技術力をアピールしたり、集客を自動化できる仕組みを利用したりすることで、安定して元請け仕事を受けることが可能です。

SNSで作業実績を発信する

SNSで施工前後の写真を継続的に投稿することで、技術力と信頼性を視覚的に示し、地元の見込み客から直接問い合わせが得られます。

特にInstagramやX(旧Twitter)は、ハウスクリーニングとの相性が抜群です。施工前の汚れがひどい状態と、施工後のピカピカになった状態の写真を並べて投稿するだけで、言葉で説明するよりも説得力のある営業資料になります。

投稿を続けることで、以下のような印象を伝えられます。

  • 技術力:どのような汚れをどの程度落とせるかが一目で分かる
  • 誠実さ:作業中の様子や道具の手入れを載せることで安心感を与えられる
  • 親近感:職人の顔や人柄が見えることで、依頼したいと思ってもらえる

最初はフォロワーが少なくても問題ありません。ハッシュタグに「#(地域名)ハウスクリーニング」を入れることで、地元の困っている顧客の目に留まる可能性が高まります。

マッチングサイトに登録する

マッチングサイトへの登録により、営業活動を自動化でき、自分から営業をしなくても見積もり依頼を受け取れる状態を作れます。

「ミツモア」などのマッチングサイトには、ハウスクリーニングを頼みたいと考えている意欲の高い顧客が集まっています。登録して自分のプロフィールを公開しておけば、条件に合う見積もりの依頼が届くようになります。

マッチングサイトを活用するメリットは以下の通りです。

  • 集客の自動化:サイトが代わりに顧客を集めてくれる
  • 実績の蓄積:作業後の口コミが蓄積され、それが次の依頼を呼ぶ看板になる
  • 決済の安心:支払いシステムが整っているため、代金の未回収リスクを減らせる

地域の不動産会社に営業する

地域の不動産会社への営業により、空室清掃などの継続的な受注と安定収入が得られます。

地域の不動産会社は、管理物件の退去後の清掃を行う業者を探しています。既存の業者に不満を持っていたり、繁忙期で人手が足りなかったりすることもあるため、営業経験がなくても実力があれば契約を獲得できる可能性があります。

アプローチの際のポイントは以下の通りです。

  • 先方の仕事が落ち着く午後のタイミングに訪問
  • 写真付きの名刺や実績のわかる資料を持参
  • 「急ぎの案件や、既存業者が対応できない時だけでも」という姿勢で提案する

Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)への登録により、地元で検索する見込み客に自社情報が地図と一緒に表示され、問い合わせが増えます。

例えば「(地域名) エアコンクリーニング」と検索した人に、自社の店舗情報が表示されるようになります。

ただし、表示されやすくするには口コミへの返信などの運用が必要で、成果が出るまでには少し手間がかかります。登録時に最低限やっておくべきことは以下の通りです。

  1. 基本情報の設定:住所、電話番号、営業時間を正確に入れる
  2. 写真の投稿:外観(看板)や作業風景、スタッフの笑顔の写真を載せる
  3. 最新情報の更新:キャンペーン情報や作業事例を定期的に投稿する

リピート・紹介で自然に問い合わせが入る状態を作る

リピート・紹介の仕組み化により、営業費用をかけずに継続的な受注が得られ、長期的な経営安定につながります。

最終的に目指したいのは、一度作業した顧客からのリピートや紹介だけでスケジュールが埋まる状態です。新規の集客には費用も労力もかかりますが、既存顧客からの「リピート依頼」であれば、営業コストはほぼゼロになります。

リピートを生むための具体的な工夫は次の通りです。

  • アフターケアのアドバイス:作業後に「きれいに保つコツ」を伝える
  • 次回時期の案内:汚れやすい時期の1ヶ月前などにハガキやメッセージを送る
  • 紹介カードの配布:知人を紹介したくなるような特典を用意する

ハウスクリーニングで元請けになるポイント

元請けになるポイントは、下請けを続けながら段階的に増やす、即効性の高い方法から始める、閑散期に準備を進める、競合と違う強みを作るの4つです。

  • 下請けを続けながら段階的に元請けを増やす
  • 即効性の高い方法から始める
  • 閑散期に元請け化の準備を進める
  • 競合と違う強みを作る

いきなり全ての仕事を元請けに切り替える必要はありません。現在の安定した収入源を保ちつつ、空いた時間を使って少しずつ自社の顧客を増やしていくことが、失敗しないための現実的な進め方です。

下請けを続けながら段階的に元請けを増やす

現在の仕事を続けながら段階的に元請けへ移行すれば、資金繰りの悪化を防ぎながら元請け比率を高めていけます。

いきなり下請けをゼロにしてしまうと、集客が軌道に乗るまでの資金繰りが苦しくなる危険があります。まずは「売上の2割を元請けにする」等の現実的な目標を立ててください。徐々に比率を上げていくことで、今の生活レベルを保ちながら確実に元請け化を目指せます。

即効性の高い方法から始める

即効性の高いマッチングサイトから始めることで、ホームページなどより早く見積もり依頼を受け取れるようになり、早期に「自分で仕事を取る」経験を積めます。

営業に慣れていない時期は、自分で一から仕組みを作るよりも、すでに仕組みが整っている方法から手をつけるべきです。

元請け仕事を取る方法としてありがちな「ホームページの作成」や「SEO対策(検索結果で上位に出す工夫)」は、成果が出るまでに半年から1年以上の時間がかかります。まずは「ミツモア」のようなマッチングサイトを活用することが重要です。

閑散期に元請け化の準備を進める

閑散期に種まき活動を行うことで、次の繁忙期に高い単価で仕事を受ける準備が整い、年間を通じた収入の安定化につながります。

仕事が落ち着く閑散期は元請け化の準備を進める絶好のタイミングです。エアコンクリーニングの需要が落ち着く秋などは、現場の作業が減って時間が作りやすくなります。

閑散期に「SNSの過去の作業写真を整理する」「不動産会社への挨拶回りに行く」「マッチングサイトへの登録だけ済ませる」といった種まきにより、次の繁忙期に備えられます。

【補足】閑散期の収入減リスクへの対策

事務所や飲食店などの「非住宅」の顧客を開拓したり、墓石や車のクリーニングなどへ多角化を進めたりすることで、年間を通じた収入の安定化を図ることができます。

出典:中小企業基盤整備機構(J-Net21)「開業ガイド」

競合と違う強みを作る

独自の強み(専門性、安心感、利便性)を持つことで、価格競争に巻き込まれず適正価格でも選ばれる事業者になれます。

多くの業者の中から選ばれるためには、価格の安さだけで勝負するのではなく「依頼する理由」を作る必要があります。大手や他社と同じサービス内容では、どうしても価格競争に巻き込まれて利益が削られてしまいます。

「女性スタッフが必ず同行する」「夜間・早朝の作業も対応できる」「特定の機種に非常に詳しい」といった独自の強みを持つことで、適正な価格でも納得して依頼してくれる顧客が集まります。

強みを作るための視点として以下が挙げられます。

  • 専門性:ドラム式洗濯機や特殊なエアコンに特化する
  • 安心感:賠償責任保険への加入や、作業内容の徹底的な事前説明を行う
  • 利便性:LINEで簡単に予約ができ、返信がどこよりも速い

ハウスクリーニングで元請けとして成功している事例

以下の3社は、いずれもミツモアを使って新しいお客さんと直接つながり、丁寧な対応で信頼を得て受注を増やしています。

  • 有限会社アセンション
  • 大成技研株式会社
  • クリシア

仕事の波に悩んでいた会社が短期間で成果を出した例、創業間もない時期に新規顧客を増やした例、現場作業と営業を両立させた例があり、それぞれ自社の状況に近いものを参考にできます。

有限会社アセンション

有限会社アセンションは、ミツモアの利用開始から4ヶ月で成約金額150万円を達成し、即レスと柔軟な対応により27件の高評価レビューを獲得しました。

もともとは下請け業務や紹介による依頼が中心で、仕事がある時期とない時期の差が激しいことが悩みでした。ミツモアに登録し、現場の空き時間を使って丁寧に見積もり対応を行ったところ、短期間で大きな成果に繋がりました。

成功の背景にある具体的な行動は以下の通りです。

  • 即レスの徹底:依頼が届いたらすぐに返信する体制を整えた
  • 柔軟な顧客対応:顧客の細かい要望に最大限応える姿勢を貫いた
  • 口コミの蓄積:一つひとつの現場を丁寧に行い、27件の高評価レビューを獲得した

迅速な対応が顧客の安心感を生み、顧客がその家族や大家に紹介してくれるという好循環が生まれています。

大成技研株式会社

大成技研株式会社は、競争が激しい大阪エリアにおいて成約率27%を維持し、女性代表の強みと誠実なメッセージで法人顧客も開拓しました。

創業2年目で新規の顧客を増やす必要があった同社は、飛び込み営業などの時間のかかる方法ではなく、ミツモアでのWeb集客をメインの営業ルートに据えました。女性代表という強みを活かした安心感の提供と、誠実なメッセージのやり取りで着実に案件を増やしています。

主な戦略と効果は以下の通りです。

実践した戦略 具体的な効果
女性代表の強みを強調 単身女性や主婦層からの信頼を獲得
手頃な価格提案 初めて依頼する方のハードルを下げた
法人顧客の開拓 不動産管理会社からの受注も増加

手数料を「効率の良い広告費」と捉え、営業にかかる時間を現場作業に充てることで、月間20件を超える安定した受注を実現しています。

クリシア

クリシアは、自動応募を使って営業の仕組みを自動化し、月間約30件の成約を継続しています。

現場作業で忙しい職人は、見積もりを作る時間を持つのが大変です。クリシアでは事前に条件を設定して自動で見積もりを送る「自動応募」を導入し、作業中であってもチャンスを逃さない体制を作りました。

成功を支えている独自の工夫は以下の通りです。

  • 安心料金制の導入:料金体系を分かりやすく標準化した
  • 事前の詳細把握:エアコンの型番などを事前に把握し、現場トラブルを防いだ
  • エリアの限定:アフターフォローが届く範囲に絞り、地域密着を徹底した

年間1,000件以上の施工実績を支えているのは、大手には真似できない細やかなコミュニケーションと、効率的な営業の仕組みです。

ミツモアがハウスクリーニングの元請け化に向いている理由

ミツモアは、営業活動を自動化できる、実績がなくても見積もりを出せる、テンプレートで強みを伝えられる、初期費用・月額料金がかからないという4つの特徴により、元請け仕事の獲得に向いています。

  • 営業活動を自動化できる
  • 実績がなくても見積もりを出せる
  • メッセージのテンプレートで強みを伝えられる
  • 初期費用・月額料金がかからない

ミツモアなら、元請け仕事を取るときにハードルになりがちな「集客」と「営業」の手間を減らし、広告費を先払いするリスクを抑えて始められます。

営業活動を自動化できる

ミツモアの「自動応募」機能により、現場で作業をしている間もシステムが自動で見積もりを送信し、営業機会を逃しにくくなります。

通常、元請け案件を取るには、問い合わせにいちいち返信したり、電話をかけたりする必要があります。ミツモアの自動応募は、あらかじめ設定した条件に合う依頼が来ると、見積もりが自動で送信される仕組みです。

自動応募で得られるメリットは以下の通りです。

メリット 詳細
見積もり送信の自動化 依頼に対して自動で見積もりが届く
テンプレート機能 メッセージを打ち込む手間を省ける
営業ストレスの軽減 電話営業などの心理的負担がない
受動的な案件獲得 待っているだけで集客の機会が増える

日中は現場が忙しくて営業活動に時間を割けない方でも、効率的にスケジュールを埋めることが可能です。

実績がなくても見積もりを出せる

ミツモアは相見積もり型のマッチングサイトであり、口コミがゼロの状態でも顧客に見積もりを提示でき、選ばれるチャンスがあります。

相見積もり型のマッチングサイトは、一度の依頼に対して最大5社などの決まった数の業者が提案を送る仕組みです。一方で、直接応募型マッチングサイトは、顧客が業者のプロフィールや口コミを見て、気に入った一人を直接選んで予約する仕組みとなります。

ミツモアは前者の相見積もり型なので、口コミがゼロの状態でも顧客に見積もりを届けられます。

口コミがゼロの段階でも、見積もりの提案文で「なぜ適正価格なのか」を丁寧に説明したり、下請けなどでのこれまでの作業経験をしっかりアピールしたりすれば、選ばれるチャンスがあります。

メッセージのテンプレートで強みを伝えられる

ミツモアではメッセージテンプレートを作成できるため、派手な営業トークがなくても技術力と安心感をアピールしやすくなります。

顧客が求めているのは、派手な営業トークではなく「技術力」と「安心感」です。提案時に送る文面は、あらかじめテンプレートとして用意しておけます。

メッセージテンプレートを使えば、その場の営業は不要で、口下手な方もしっかり自分の強みをアピールすることができます。

初期費用・月額料金がかからない

ミツモアは初期費用や月額料金がかからず、ハウスクリーニングは仕事が成約したときに手数料が発生する「成約課金型」のため、広告費を先に払って赤字になるリスクを抑えられます。

料金体系はサービスによって異なります。自動応募で見積もりを送った場合にかかるのは成約したときの手数料だけで、自分で案件を選んで手動で応募する場合は、別に応募手数料(165円〜)がかかります。WEB広告やチラシは反応がなくても広告費がかかりますが、ミツモアの自動応募なら、成約しない限り手数料はかかりません。

そのため、「チラシを撒いたけれど反応がなかった」「広告費だけ払って赤字になった」という失敗を避けやすく、リスクを抑えて元請け化に挑戦できます。

ミツモアの手数料について、詳しく知りたい方は以下のページも参考になります。

関連記事:サービスが成約課金型なのか応募課金型なのかを知りたい

ハウスクリーニングで元請けになるべきか判断する基準

元請けになるべきかどうかは、営業活動への適性と収入最大化の優先度によって判断すべきです。

今のまま下請けを続けるか、思い切って元請けに挑戦するかは、自分の理想とする働き方や性格によって決めるべきです。無理に元請けを目指すことが正解とは限りません。

下請けを続けたほうがいい人

営業活動が苦痛で、自分で仕事を探さずに仕事の流れを確保したい方は、下請けを続ける働き方が向いています。

現場での作業そのものが大好きで、営業や顧客対応に全く興味が持てない方には、下請けのほうが向いています。下請けの最大の魅力は、現場の仕事さえきちんとこなせば、自分で営業をしなくても仕事が回ってくる点にあります。

具体的には、以下のような特徴に当てはまる人です。

特徴 詳細
営業がとにかく苦痛 自分で仕事を探すことが大きなストレス
事務作業が苦手 見積もりや請求書の作成を負担に感じる
営業せずに仕事の流れを確保したい 収入の変動を極端に避けたい

集客の悩みや事務作業に時間を取られたくない職人であれば、下請けの仕事を続ける方がよいかもしれません。

元請けになったほうがいい人

自分の技術を適正価格で評価してほしい、収入を最大化したい、働き方を自由にしたいという方は、元請け化に踏み出すべきです。

同じ現場作業でも、集客にかかる費用を差し引いて下請けより取り分が多くなれば、収入は増えます。下請けで手数料を引かれ続ける現状に疑問を感じている方や、自分のペースで納得のいくサービスを顧客に届けたい方は、元請けになることで大きな満足感を得られます。

具体的には、次のような思いがある方です。

  • 収入を最大化したい:1件あたりの取り分を増やしたい
  • 直接感謝されたい:顧客の笑顔を直接見て、やりがいを感じたい
  • 働き方を自由にしたい:作業の時間や休みを自分でコントロールしたい

元請けになれば、自分が頑張った分だけ売上が上がり、蓄積された口コミが一生の財産になります。

判断のポイント

迷っている方は、まずは下請けの仕事を8割残したまま、残り2割でミツモアなどの元請け案件を受けてください。直接受注で手元に残る金額を、下請けと比べてから判断しても遅くはありません。

ハウスクリーニングの元請け・下請けに関するよくある質問

元請けへの移行を考える際に、多くの職人が抱く疑問は、初期費用、下請けとの並行、集客期間、営業スキル、保険と資格の5つです。

  • 元請けになるための初期費用はどれくらいかかりますか?
  • 下請けの仕事を続けながら元請けもできますか?
  • 元請けとして集客できるまでどれくらい時間がかかりますか?
  • 営業が苦手でも元請けになれますか?
  • 元請けや下請けに必要な保険や資格は何ですか?

直接顧客と契約するとなると、これまで意識しなかった実務面の不安が出てくるものです。よくある質問への答えを確認しておきましょう。

元請けになるための初期費用はどれくらいかかりますか?

ミツモアのようなマッチングサイトを活用する場合、初期費用は実質ゼロ円でスタートできることがほとんどです。

自分でホームページを作成したりリスティング広告を出したりする場合は、制作費や毎月の広告費がかかります。ミツモアは登録料や月額料金がかからず、ハウスクリーニングは成約したときに手数料が発生する仕組みなので、手元の資金を大きく減らさずに元請けの集客を始められます(自分で手動応募する場合は応募手数料がかかります)。

ただし、マッチングサイトによっては、月額料金が発生するタイプもあるため、事前に料金形態を確認することが重要です。

また、事故に備える「賠償責任保険」には、元請けとして活動するなら入っておいた方が安心です。加入する場合は、初期費用として最低限かかるのは保険料だけと考えておくとよいでしょう。

下請けの仕事を続けながら元請けもできますか?

はい、下請けで安定した収入を保ちながら、空いた時間で元請け案件を受けることは十分可能です。

むしろ、いきなり下請けを辞めるのではなく、まずは週に1〜2件程度から直接依頼を受ける「二足のわらじ」で始めるのがリスクを抑えやすい方法です。ミツモアなら「指定日だけ案件を受けたい」といったスケジュールの調整もスマホ一つで簡単にできるため、現在の仕事に支障をきたさずに進められます。

ただし、元請けの案件で担当したお客さんと、元請けを通さずに直接取引することは、多くの業務委託契約で禁止されています。発覚すると取引停止につながるため、直接受けるのは自分で新しく見つけたお客さんに限ります。契約書に、元請けと競合する仕事を自分で受けることを制限する決まりがないかも、あわせて確認しておきます。

元請けとして集客できるまでどれくらい時間がかかりますか?

ミツモアなら、登録して自動応募の設定と利用開始の審査を済ませれば、見積もり依頼を受け取れるようになります。

自社サイトを育てて検索結果の上位に表示させるには半年から1年以上の時間がかかりますが、すでに集客力のあるサイトを利用すれば、自社サイトより早く元請け案件の獲得につなげやすくなります。ミツモアの利用開始から4ヶ月で成約金額150万円を達成した事例もあり、行動次第で早く結果につなげられるのが強みです。

営業が苦手でも元請けになれますか?

はい、営業スキルがなくても「誠実さ」と「速さ」を意識すれば、元請けとして仕事を取っていけます。

元請けに必要な営業とは、巧みな話術ではなく「迅速に対応すること」と「作業内容を丁寧に説明すること」です。ミツモアのようなチャット形式のやり取りなら、事前に用意した文章をテンプレートとして使うことができ、直接話すのが苦手な方でもストレスなくコミュニケーションが取れます。

元請けや下請けに必要な保険や資格は何ですか?

最も重要なのは賠償責任保険への加入で、下請けとして元請けの協力会社に応募するときに、加入を条件にしている会社もあります。元請けとして直接受ける場合も、作業中の事故に備えて加入しておきます。

資格は必須ではありませんが、国家資格の「ハウスクリーニング技能士」は技術の証明になり、協力会社の審査やお客さんへのアピールに役立ちます。エアコンの取り付けなど電気工事を伴う作業まで受けたい場合は、第二種電気工事士の資格が必要です。

ハウスクリーニングで元請け仕事を増やすならミツモア

ミツモアは、初期費用ゼロ、営業の自動化、口コミの蓄積という3つの特徴により、リスクを抑えながら元請け化に取り組めます。

ハウスクリーニングで下請けの低単価から抜け出し、収入を増やすための現実的な一歩が「マッチングサイトへの登録」です。中でもミツモアは、元請け化に挑戦したい人にとって最適な選択肢の一つとなります。

  • 初期費用・月額料金がかからない
  • 営業の自動化で現場作業に集中できる
  • 蓄積された口コミが一生の財産になる

「自分には営業ができない」「失敗して資金を失うのが怖い」という不安がある方も、ミツモアの仕組みを利用することで、リスクを抑えながら、確かな技術を適正な価格で評価してくれる顧客と直接つながることができます。

下請けとして他人の看板で働き続けるのか、それとも自分の名前で勝負して利益を最大化させるのか。ミツモアなら元請けとしての一歩を踏み出せます。

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ミツモアは見込み顧客と出会える集客プラットフォームです。

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