Webに多くの仕事紹介サイトが並ぶ時代。その中で、ミツモアの特徴を上手に活用してくれるプロもたくさんいます。神崎まことさんもその一人です。
撮影技術はあるものの、業界の人脈やツテがない状態で独立した神崎さんのミツモア活用法をうかがいました。
業界に有効なツテがなくても営業の窓口として活用できるミツモア
──神崎さんの経歴はユニークで、広告や出版等業界でカメラマン修業をして独立というタイプとはちょっと違いますね。
そうなんです。私の場合、最初はカメラの販売の仕事から始まり、そこで機材の知識を蓄えて次第に講師などをするようになり、さらに撮影技術やスタジオ撮影、ライティングのノウハウ、レタッチ技術等を現場で吸収しました。
──その後、どのような経緯でカメラマンとして独立したのでしょうか?
2012年からカメラを本格的にはじめました。当初は、コスプレイヤーさんからの依頼に対して趣味で撮影を引き受けることからスタートし、専業として独立しました。本格的に営業活動を始めたのは2017年頃です。
──ミツモアに登録したきっかけを教えてください。
ミツモアさんから連絡をいただいたことがきっかけで登録させていただきました。Web上でカメラマンの紹介サイトが増えてきた頃で、ちょうど営業の窓口をもっと広げたいと思っていたタイミングだったので、ありがたかったです。
私は他のカメラマンのように業界に人脈もなく有効なツテはありません。だから営業のハードルは高いわけですが、ミツモアのようにWebを介した紹介サイトがあって非常に助かっています。
自分が注力したい撮影内容を選べるミツモアにメリットを感じる
──神崎さんは他のカメラマンの紹介サイトにも登録していますか?
ええ、依頼者がカメラマンを指名するようなシステムの紹介サイトにも登録しています。そちらのサイトでは、撮影の内容については選べませんでした。
ミツモアの場合は、たくさんの依頼案件の中から自分がやりたいと思う案件を選んで見積もりを返すことができます。そのため、今私自身が力を入れたい領域、例えば建築写真や店舗等の商材・宣伝写真に対して特に積極的に見積もりを出しています。
ミツモアは相手の依頼内容がある程度事前に把握できるので、見積もりを返信する時にもできるだけテーマを絞って訴求していくことを心がけています。
──ミツモアに登録しているプロカメラマンは人物の写真を中心にしている方も多いのですが、神崎さんが建築写真に力を入れているのはなぜでしょうか?
私は建築関係の仕事に触れて、カメラの知識や関心が育まれたからです。
また、他のカメラマンとの違いを出す意味合いで建築撮影に力を入れたいと思っています。仕事として単価も高く、企業さんとの関係が生まれやすいという利点もありますよね。
もちろん人物写真や七五三、結婚式など家族の記念撮影も手がけてきましたし、今も撮影しています。ただ、得意ジャンルをあげるなら、建築写真とポートレート写真かなと思います。
自分の強みや経験を伝え、マッチした案件を得る
──ミツモアで成約するためのコツを教えてください。
成約のコツと言っても特別なことはしていないのですが、心がけているのはよけいなオプションをつけないシンプルさです。要は、ご依頼者の希望が、私の写真のテイスト、作例にマッチするかどうかが大きなポイントだと思います。
見積もりの返信では、むしろ期待値を上げすぎないよう、自己紹介もフラットにし、経験が豊富ではないジャンルの撮影についてありのまま書いています。依頼者が抱く期待値を上げすぎず、その分は撮影現場と仕上がりの写真できちんとご満足をいただけたら本望だと思うんです。
──神崎さんは若い頃から舞台に関わってきた経験があり、その点はアピールされていますか?
はい。私は舞台経験があるので、ライブや演劇など各種イベント撮影について柔軟に対応ができると自負しています。プロフィールやホームページでもそのあたりをアピールしています。
特に舞台照明についても現場で学んだ経験があるので、それが今の撮影に活かせるのではないかと思っています。
例えばコスプレ撮影では演出や照明を工夫することを得意としています。コスプレの撮影というと、リアリティの追求というよりもある特殊な世界観、ファンタジックな世界を表現するので、通常の撮影以上に照明技術やレタッチ技術が大切なんです。
お客様の立場に立ち楽しめる撮影を提供して高評価を得る
──成約につながる大切な要素として、口コミがありますよね。神崎さんの口コミの数はずば抜けて多くて、しかも評価は満点の5ポイントですね。
ありがとうございます、嬉しいですね。私自身が撮影現場で心がけていることは、単に写真を提供するのではなくて、「撮影の体験」を楽しんでいただくということ。そのために、厳密に時間制限や枚数制限を設定しすぎないようにしています。
普段あまり写真を撮られることに慣れていない方は、撮影現場でリラックスしたり柔らかな表情になるのに一定の時間が必要ですし、柔らかい表情を引き出していくのがプロの仕事だと思います。1時間でいくらときっちり時間枠を設定しすぎると、時間に気を取られて撮影を楽しんでいただくことができにくくなります。
私は楽しんでいただくことがそのまま仕上がりの品質にも反映されると思っています。緊張するという方や不安がある方こそご依頼いただきたい、という気持ちでいます。
──神崎さんのそうした撮影の姿勢を評価してくれる方が多いのかもしれませんね。価格の提示の仕方については工夫などされていますか。
時間が多少長くなっても最初に提示した料金を請求し、あとから延長料金などが発生しないようにしています。自分がサービスを受ける側の場合を考えると、追加料金というのは必ずしも納得がいかないケースがありますので。
追加が生じた理由が明解でないこともあるため、私としてはとにかく最初に提示したわかりやすい金額で仕事をするように心がけています。
──撮影も価格も、依頼者の立場を想像しながらということですね。
そうです。撮影について一言でいえば、自分が撮りたいものを撮るのではなくて、相手のご要望を「写真」というカタチに落とし込む、ということを常に考えています。その意味で私自身はアーティストではなくデザイナーだと思うんですよ。
ご依頼者の思う世界観をどこまで写真というカタチにできるか。お客様の要望が第一です。そこに私なりのテイストや経験や技術を使って、より良い写真に仕上げていく、ということですね。
固定客やリピーターを増やしていくのが目標

──お仕事をされている中で今の課題としてどんなことがありますか?
スケジュールがなかなか安定せず、一カ月先のスケジュールが決まっていないということが大きな課題です。もっともっと固定客やリピーターとして企業さん等とおつきあいができればいいなと思います。
一定のリピート案件を引き受けて、そのお仕事とスポット的な仕事とを組み合わせて営業していくというのが理想ですね。
